ドラマ「監査法人」第1回

昨日はドラマ第1回目放送でした。

感想としては、予想に反して意外と面白かったなぁと。まぁドラマということで少し極端なところもあったけど、厳格監査を行うにあたっての主人公の心の葛藤がうまく描かれていたと思います。

建設会社の社長が主人公に向かって「お前らに何が分かる」と苦言を漏らしたあとに、土下座して懇願した姿は見ていて胸が痛くなりましたよ。

“市場の番人”としての使命か…。



で、一つだけ見ていて解せない点があったのでここで。

建設会社の収益の認識基準(売上高の計上)には、工事完成基準のほか工事進行基準も認められているから、あの会社の会計処理は間違ってはいないんじゃないかと。


・工事完成基準…実現主義による収益認識基準で、工事が完成して物の引渡しがあり対価としての貨幣性資産を受け取った時点で収益認識(売上計上)する基準。

工事進行基準…発生主義による収益認識基準で、工事が完成していなくても、工事進捗度に応じて随時収益認識(売上計上)する基準。


ドラマでは売買契約すら存在していなかったのもあったからそれは論外だけど、売買契約が存在していれば進行基準で売上あがるでしょ…と一人でつっ込んでたりw

話がややこしくなるから、あえて進行基準は度外視したのかもしれませんね。